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輸送や保管技術が向上したせいで、真っ赤に完熟した状態のおいしいトマトが手に入るようになりました。
日本でトマトといえば、おおきくてピンク色の「桃太郎」という品種がながらく主役でした。
桃太郎は完熟していなくてもそこそこ赤くなるし、酸味のあるつぶつぶとろとろの種の部分がおおいので、食べてみると歯ごたえがまだシャリシャリしていたり、甘みがすくなかったりすることがよくありました。
それで、トマト=すっぱいというイメージがしみついて、子どものころは好きな野菜ではなかったのですが、今は輸送や保存の技術がすすんで、細長い形のトマトや味の濃い小さいトマト、そして、真っ赤に熟したあまいトマトなど、いろんな種類のトマトがマーケットにならぶようになり、いつのまにかトマトが大好きになりました!
トマトはほんとにいろんな品種がありますが、最近よく見かけるのはこんな感じ。
最近よく見かける「ミディトマト」。桃太郎ほど大きくなく、ミニトマトほど小さくない、直径5cmくらいのサイズで、何にするにもあつかいやすいトマトです。
ひとくちでパクッとたべられちゃうサイズの「プチトマト(ミニトマト)」。見かけがかわいいだけじゃなく、味もしっかり濃厚なのでいろんな料理に使えます。
イタリア産の「サンマルツァーノ」。細長い形でトマト缶にもつかわれていますが、生で食べても濃厚でおいしいです。
トマトはどんな品種でも、完熟していてみずみずしいものがおいしいので、それを見分けるチェックポイントは大きく3つ。
また、お尻に放射線状に線がはいっているものがおいしいといわれています。この線の数は、トマトの中の部屋の数。(小さいプチトマトにはもともと部屋が2つしかないので、おしりに線はありません)
おいしいトマトはちいさなプチトマトでもずっしり重くて、糖度6度以上の甘いトマトはなんと水に沈みます。
このとき、ヘタのついている方向が上をむいて沈むのが一番理想的。
完熟トマトはかたいもので傷つかないように気をつけて、冷蔵庫の野菜室で保存します。
まとめて買いたいときは、すこしだけ青みののこった完熟前のトマトをえらぶと、赤くたべごろになるまで待ちながら、常温で3〜5日保存できます。
真っ赤な完熟トマトたちは、トマトの味がしっかりしていて酸味もほどよいので、生で食べてもとてもおいしいです。
また、トマトにはグルタミン酸といううまみ成分がはいっているので、煮込み料理の味をふかめてくれる働きもあります。たくさんとれるおいしい時期に完熟したトマトを煮て缶詰にしたトマト缶にもグルタミン酸がたっぷり。煮込み料理とトマト缶は、理にかなった組み合わせなのです♪
真っ赤な完熟トマトは抗酸化物質「リコピン」がたっぷり。
トマトの旬は夏ですが、ハウス栽培のトマトが1年中手に入ります。
とはいっても、やっぱり夏の露地トマトが栄養的にもおいしさ的にも優秀。
夏のトマトは、つよい日光が直接ふりそそぐので、紫外線から身をまもろうとリコピンをつくり、乾燥から種をまもるために水分と糖分を実にあつめるので、リコピンたっぷり、かつ、みずみずしくあまいのです。
陰性
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