タンパク質

肉や魚、大豆など、タンパク質は、エネルギーの元になる3大栄養素のひとつです。
タンパク質1gで4kcalのエネルギーになります。


皮膚や髪の毛、つめから臓器にいたるまで、私たちの体はたんぱく質でできています。

なので、卵やお肉、魚、豆などのたんぱく質をとることは
生きていくためにとっても大切なことです。

高齢者が体力をうしなっていくのに、まず不足するのがたんぱく質なのです。


さて、そんなたんぱく質ですが、
たんぱく質の最大の特徴は「熱をくわえると固まる」ことだと思います。

ゆで卵をつくるとき、加熱の仕方で固さを調節できたり、
お肉の焼き加減でや味や食感が全くちがったりするのは
みんな、たんぱく質が「熱をくわえると固まる」からこそです。


食材に限らず、わたしたちの体のたんぱく質も同じです。
だいたい42度くらいから固まりだすので、
40度を上回るような高熱を出すと、
脳のたんぱく質がゆで卵のように固まってしまう可能性があり
とってもキケンなのです。

風邪をひいたとき、37〜38度くらいの熱なら
「体の中で、免疫細胞がたたかってくれているんだよ」
と悠長にかまえることができます。

高めの体温はウィルスの動きがにぶって戦いやすくなるので、
多少だるくても、薬でむりに熱を下げないほうがいいとも言われるくらい。


ところが、たんぱく質が固まりだす40度にちかづいてくると
状況は一転します。
考えるだけじゃなく、体中に細かい指令をだして生命をたもつ働きをする
大切なわたしたちの脳がゆで卵のようになってしまうキケン性がでてきます。

脳が固ゆで卵のようにポサポサしてしまっているところを想像してみると
「ぜったいダメ〜!」な感じがひしひしとします。

熱が出るとおでこや頭を氷まくらやつめたいおしぼりで冷やして
38度以上になると、無理やり熱をさげる「頓服剤」を
飲むように指導されるのはそういった理由からです。



納豆や味噌などの発酵食品、生野菜や魚などの生の食材にふくまれる
「酵素」の材料も実はたんぱく質。

酵素は私たちの体にもあります。
食べた物を栄養分として吸収するための「消化酵素」や
あたらしい細胞を生み出す「代謝酵素」。

年齢をかさねることで酵素の量はへっていくといわれていて、
油モノや硬い物、お肉などの消化が悪いものよりも
ごはんや野菜の煮物など消化がいいものを自然に好むようになったり、
痩せたり、太ったりしてしまうのも、
酵素の量がすくなくなってしまっているからなのです。

わかいからといって、消化酵素をたっぷり必要な食べ物を
暴飲暴食していると、こんな酵素不足の状態がはやく訪れてしまうかも・・・

体の中で足りなくなってしまったら、毎日の食事で補うことができます!

発酵食品や生の食材にたっぷりふくまれる酵素を利用して、
消化をたすけてもらったり、その分を代謝の酵素をつくるエネルギーに回したり、
たよれるものならたよってしまうのもいいかも。

こういった食材の「酵素」を利用しようとするとき、
ポイントは「熱を通さないこと」

酵素がたんぱく質からできているのを頭にきざんでおくと、
40度以上で加熱したとき、ゆで卵のようになっている酵素は
働ける状態じゃないことが想像できますね。


ということで、ほっこりしっとりおいしいフロフキダイコンだけじゃなく
生のダイコンをおいしく食べられるサラダや大根おろしも
ぜひ、とりいれてみましょう♪



◆たんぱく質を多くふくむ食材

大豆



関連情報

*3大栄養素