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おこりっぽい人に「カルシウム足りてないんじゃないの〜?」
骨折した人には「カルシウムをとらないと!」
そんなアドバイスが自然にでるほど、名前だけじゃなく、その機能も日本人に浸透しています。
日本人にとって、カルシウムはとっつきやすい「ミネラル」かもしれません。
そんなカルシウムですが、厚生省が実施している「国民健康・栄養調査」で戦後、昭和22年(1947年)の国民栄養調査資料では「特に不足を示す」カルシウムの摂取量を問題視しています。
その後、日本は経済発展を続け、
などから「栄養事情がよくなる」を通り越して80年代には、こぞって高級食材を食べあさった「バブル」後
10年以上たった現在でも「飽食」といわれるほど食べ物があふれている状態です。
そんな日本において、カルシウム、カリウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛など、体に必要なのミネラルのうち、戦後からず〜っと摂取目安を一度も上回ったことがない唯一のミネラル成分が「カルシウム」なのです。
平成16年(2004年)「国民健康・栄養調査」では20歳以上の1日当たりカルシウム摂取量平均は、必要とされる600mgの87%、520mg。
それはいったいなぜでしょう?
ミネラルウォーターのボトルに表記されている「硬度」はカルシウムとマグネシウムがふくまれる濃度がたかいほど「硬い」ということになりますがエビアンやコントレックスなど、ヨーロッパの水は「硬水」で
六甲のおいしい水、など日本の水は「軟水」です。
これは、ヨーロッパの土壌にカルシウムがたくさん含まれていてヨーロッパと比較して、日本の土にはそれほど含まれていないため、土壌から湧き出る水の硬度がかわってくるのです。
つまり、日本では、農作物や水にふくまれるカルシウム量がヨーロッパなどよりもすくないと想像できます。
「カルシウム=牛乳」ががっちり染み付いて「コップ一杯の牛乳さえのんでいれば、カルシウムは足りる」と思っている人が多いのかも。
カルシウムが日本人にとって吸収されやすい形でふくまれている食材は小松菜や高野豆腐、切干大根など、たくさんあります。
無理やり牛乳をのむ、サプリメントをのむ、のような方法をとらなくても実は、いろんな食材のいろんな料理からナチュラルにカルシウムを体にとりこむことはできるはずなのです。
体の酸性度Phをコントロール白砂糖やリンなど、体を酸性にするものをたくさんとると、酸と中和して排出するカルシウムが必要になります。「ジュースをたくさん飲むと、歯がとける」理論はココからきているんじゃないかな?と思いました。
カルシウムは腸からの吸収されにくい成分です。
せっかく摂取基準量のカルシウムを食事からとったとしても、その半分以上が吸収されないまま排出されてしまうのです。
実際に摂った量だけじゃなく、体内で不足しないように吸収をたかめることも大切です。
カルシウムを吸収しやすくするためのポイントは3つ。
カルシウムはレモンや酢、梅干しなどのすっぱい成分「クエン酸」と一緒にとると、クエン酸がカルシウムを包みこんで、腸の壁を通り抜けて細胞内への吸収率がたかくなります。
同じく、ビタミンDも、腸の壁をカルシウムが通り抜けしやすいようにしてくれます。
また、マグネシウム、リンなどの他のミネラルも体を調整するのにとても大切なのですが、その「枠」はイスとり合戦のようなもの。
せっかく体内に入っても、座るイスをマグネシウムやリンに奪われているとカルシウムはそのまま体を素通りして出て行くしかないのです。
たとえば、インスタントラーメンなどリンをたくさんふくむ食事を連続してたべていると、体内でカルシウムが不足しやすくなります。
マグネシウムやリンをたくさん含む食材をひかえる、というよりも「バランスよく」たべることで解消できますね。
骨粗しょう症
カルシウムが足りないときは、骨に貯蔵しているカルシウムを使って体を維持するので、骨がスカスカでもろい状態になります
高血圧・動脈硬化
カルシウムが足りないと副甲状腺が感知すると、 カルシウムを貯蔵している骨や歯から血管などへカルシウムをとかし出しますがポットや保湿機の貯水部分にカルシウムがこびりつくようにこの貯蔵していたカルシウムも血管やリンパ管の壁にへばりついて血管をせまく、壁をかたくしてしまいます。
免疫障害・アレルギー
カルシウムは、免疫細胞マクロファージの働きに影響をあたえます。
イライラ・精神的不安定
カルシウムはとりすぎると結石ができたり、他のミネラルが吸収されるのをジャマしたりします。
クエン酸
レモンなど柑橘系のくだもの、酢、梅干などすっぱいものにはカルシウムの吸収をたすけるクエン酸がたっぷり。
ビタミンD
一緒にとるとカルシウムの吸収がよくなる
マグネシウム・リン:バランスよく摂るとカルシウムの吸収を妨げない
骨・歯:カルシウムの貯蔵庫
副甲状腺ホルモン:血液や細胞内のカルシウム量をコントロール