野菜や果物をかうときに、「国産のもの」「オーガニックのもの」を気にするのは「残留農薬」が心配だから。
わたしたちの農薬の知識では、どんな作物にどれぐらい、どんな種類の農薬をつかうのがふつうなのか、ありえないのか、おぼえているのは大変。
それは厚生省も同じこと。
農薬のことを一生懸命勉強して「これはダメ」「あれはこの値以上つかっていたらNG」など、どんどん規制をつくっていたのですが、あたらしい農薬が開発されたり、海外での規制と相違があったりすると、後おいで対応するのが精一杯。
これが「ネガティブリスト制度」です。
「これでは、安全な野菜や果物、加工品などだけを日本の市場に流通させられない!」
ということで、つかっていい農薬やその値をきめたのが「ポジティブリスト制度」です。
2006年5月から導入されてからは、海外の規制がどうであろうと、見ず知らずの農薬がつかわれようと、全部アウト。
6月には中国産のサヤエンドウが初の違反事例になりました。